2022年11月11日、12日「身体の使い方養成講座」和身塾7期(東京講座)の様子
こんにちは、「和身塾7期」講師の青木です。今回は東京講座11月の様子をお届けします。
2022年11月【東京】講座の様子
今月のテーマは、、「感覚の鋭敏化」です。
羽交い締めにしているのですが、、
投げられてしまいます。
不思議に思うかもしれませんが、実際に受けてみるとどこから力が伝わってくるかがわかりません。
気がついたら投げられている・・・。そんな感じなのです。
和身塾でめざしているのは自然体の獲得です。
自然体の獲得と言っても抽象的でわかりにくいと思います。一つわかりやすいところで言うと「赤ちゃんのようなやわらかさ」と「職人のような繊細さ」のことを指しています。
職人の感覚はとても繊細に研ぎ澄まされていますよね。
元メジャーリーガーのイチロー氏は、バッターボックスでの立ち位置を1cm変えるだけで、
ボールの見え方や投手との距離感が全く違うものになると言っていたのを何かの情報で聞いたことがあります。
そんな繊細な感覚を稽古で身につけていくのが今回のテーマです。
初日の基礎コース
最初に「受け」の練習をしました。
「感じる」というのは感覚ですので、感じられているのかどうかを確認するのは普通は難しいものです。なぜなら、感覚は主観だから。
稽古では「感じられているかどうか」を検証することができます。
「なんか良い感じがする」「それは違和感がある」「意識が薄いように感じる」など、
相手にフィードバックをもらうことで、自分が現状どうなっているのかを確認する作業をおこないます。
そのとき、「受け」をしている人の感覚が良いと稽古の質が上がるということになります。
「受け」の精度をあげる。これも感覚を鋭敏化に繋がりますね。
続いては、「背骨を繊細に感じる」稽古です。
身体を鞭(ムチ)のように使う練習。
今回の基礎コースは、一つ一つの稽古をじっくりと行いました。技ができなくてもいい、けれど何をやっているかの意味を身体でわかって欲しいから。
相手と身体と向き合い、内観しながらていねいに稽古することで、気づきを得られるのだと思っています。
稽古後はビールで乾杯!
2日目は山崎さん担当の超越コース
筋力を使わずに相手を引っ張る稽古
受けの人は動かないように止まっています。
腕の力や体重をかけて引っ張っても動きません。
腕ではなく背骨からの力を使う、、
「筋力を使わずに力を伝えるという世界が本当にありるんだ・・・。うん、たしかにある。」
体現ができているわけではありませんが、確実に思えるようになりました。
懇親会では、だんだんと皆さんの”変態性”が見えはじめています(笑)
和身塾とは?
武道の身体原理を用いた「身体の使い方」を養成する講座で、東京、大阪にて開催しています。
身体の使い方を養う講座ではありますが、目指しているのは「自然体」です。
稽古では、検証を繰り返して「自然体」に近づいているというリアル(事実)を探求しています。
たとえば、
稽古では「相手との調和」ができているかどうかを検証します。「相手との調和」とは、相手と自分が一つになっている状態です。
その状態になると、相手を自分ごとのように動かすことができるのです。
お互いの主観的な感覚なのでは?という疑いが出るかもしれません。確かに未熟であればあるほどその懸念はあります。
しかし、僕たちは、達人レベルで体現できなかったとしても、刹那的に「調和している」という瞬間を実感することがあります。
また、大事なことは、検証することによって、限りなく「本当に調和している状態」に近づけていくことです。
「真実を身体で追求していこう!」
こういった姿勢を大事にしているのです。
物理的な身体の動きはもとより、目に見えないものまで、身体を通じて臨場感ある体感から、リアル(事実)を探求していく、これが、和身塾でやっている身体の使い方になります。
「もっと詳しく知りたいな!」と興味を持っていただいた方は、ぜひこちらの記事もご覧になってください。
→https://washinjuku7.com/washinjyuku-gaiyo/