2022年10月21日、22日「身体の使い方養成講座」和身塾7期(大阪講座)の様子

こんにちは、「和身塾7期」講師の青木です。今回は大阪講座の様子をお届けします。はやいもので6ヶ月の講座も折り返し地点。

 

「今回の講座で自分の中での核となるものに気づけました!」とメッセージをしてくれた講座生さんもいらっしゃいました。

気づきがやってくるタイミングは人それぞれ、日々どんなことに意識を向ければいいか、その視点を稽古でお伝えしています。

 

2022年10月【大阪】講座の様子

 

今月のテーマは「相手を感じる」です。

相手に触れて意識が身体のどこまで来ているか、触れられている人は何を感じるかなど、触れている箇所を通じて見えないものを感じる練習をしています。見えないものを見ようとすることで見えてくるものがあります。

「身体の使い方」と「相手を感じる」この関係性は理解しにくいかもしれません。

和身塾に入ったばかりの頃、稽古をしていても身体の使い方をうまく使うことができませんでした。

「なぜできんないんだろう?」「どうすればできるようになるんだろう?」そんなことばかり考えていた時に山崎さんから言われた言葉があります。

 

「できるできいないじゃない、ただ相手を感じるだけなんや」

この言葉が当時の自分の中に強く入ってきました。それ以来、相手を感じることを意識して身体の使い方が変わってきたんですね。

下方向に下げる人、それに動かされる人に分かれて相手が何をしようとしているかを感じる。

お互いに同調し一体感が生まれていると技がかかる・・・のだがその時に「技をかける意識」つまり自我が働くと、受け手に違和感を察知され同調が崩れて動きを止められてしまう。

物理的に手が合わさっていることはもとより、お互いの意識が同調していることも大切。

「相手を感じる」その時の身体は「抜け」がないようにしたい。

 

 

相手を感じることでなぜ身体の使い方が変わるのか?

 

その理由の一つは「気遣い」だと思います。

 

稽古では「相手と一つになった感覚」を作り上げていきます。それは、相手にとってちょうど良い距離感であったり、相手と同調している状態を見つけることでもあります。

 

そこには、相手への繊細な気遣いが必要です。

 

稽古の中で相手と同調しているかどうかは検証できるので、本当に同調するために感覚の精度を上げる必要がありますし、稽古の中で相手とコミュニケーションを取りながらより良い状態を目指していく姿勢も必要。

様々な状況に自分が繊細に動かされることで同調を目指します

僕たちは身体を大雑把に感覚し何気なく扱っています。それをもっと繊細にもっと丁寧に身体を扱うからこそ「不思議な現象」を起こすことができるのです。

 

1日目終了。

乾杯〜!ご飯を食べに行きました。

 

 

2日目は山崎さん担当の超越コース

山崎さんに押されても止まれるようにしっかり止めているのですが、触れている箇所の当たりがなくなって抵抗できずに動かされます。写真で見ると山崎さんの身体はほとんど動いていません。普通は前に突っ込んでしまうものです。(突っ込まないようにと気をつけていても無意識に身体が前に突っ込んでしまうことが多い)

山崎さんの腕を捻った状態で止めています・・・が、止められません。普通の動かし方だと止めれます。繊細に力が伝わるルートを通すことで不思議な現象が起きるんですね。不思議な現象にはタネも仕掛けもちゃんとある、でも、普通はそこまで繊細に身体を扱っていないから不思議に感じてしまうだけで、訓練すれば誰でもできるとようやく思えるようになってきました。できないのはできるまでに必要なことをやってないし足りてない。

 

難波で懇親会〜。

 

稽古を重ねるたびに、みんなが集中して稽古に取り組んでいるのを感じます。さらに意識を高めて持っている能力を最大限発揮できるよう稽古に励みたいと思います。

 

 

和身塾とは?

武道の身体原理を用いた「身体の使い方」を養成する講座で、東京、大阪にて開催しています。

身体の使い方を養う講座ではありますが、目指しているのは「自然体」です。

稽古では、検証を繰り返して「自然体」に近づいているというリアル(事実)を探求しています。

たとえば、

稽古では「相手との調和」ができているかどうかを検証します。「相手との調和」とは、相手と自分が一つになっている状態です。

その状態になると、相手を自分ごとのように動かすことができるのです。

 

 

お互いの主観的な感覚なのでは?という疑いが出るかもしれません。確かにその懸念はあります。

しかし、僕たちは、達人レベルで体現できなかったとしても、刹那的に「調和している」という瞬間を実感することがあります。

また、大事なことは、検証することによって、限りなく「本当に調和している状態」に近づけていくことです。

 

「真実を身体で追求していこう!」

 

こういった姿勢を大事にしているのです。

物理的な身体の動きはもとより、目に見えないものまで、身体を通じて臨場感ある体感から、リアル(事実)を探求していく、これが、和身塾でやっている身体の使い方になります。

 

「もっと詳しく知りたいな!」と興味を持っていただいた方は、ぜひこちらの記事もご覧になってください。

https://washinjuku7.com/washinjyuku-gaiyo/